日々

飲酒と風呂

本格的に引きこもり始めて4日ほど経っただろうか。

だんだんと日付の感覚も消え失せ、原稿と食事、それから散歩、買い出し、植物の世話……以外にやることがなくなってきたので何かしら記録をつけていくことにする。毎日つけ続けることはあまり得意ではないから、続く限り、思い立った時に。という目標で。

今日は久々に長風呂をした。飲酒後の長風呂、脳貧血だか不整脈を起こした。この経験を文字に書き起こしておく。

40度程度の湯船。そう熱いわけではない湯に肩までゆっくりと浸かりながらスマホでTwitterを見ていた。心拍数は徐々に上がっていき、汗は気持ちの良い程度に首筋を滑っていく。ふ、と大きく左胸が跳ねた感覚があった。どくりどくりと心臓がけたたましい速さで脈打っていく。湯船の縁に手をつきながら深呼吸をしてそれが治まるのを待つ。

5分くらいして治ったところで、髪を洗おうと湯船から出た。両腕を上げてしばらくわしゃわしゃとしていると、左胸が締め付けられる感覚があり呼吸がだんだんと浅くなってくる。深呼吸をしようと試みるも息がうまく吸えない。なんとかシャワーを止めその場に座り込むと、今度は物音が聞こえなくなってくる。ごうごう動いていたはずの換気扇の音はどこか遠く、キーンという耳鳴りが頭の奥で響いているのをどこか冷静に聞いていた。やがてその耳鳴りも聞こえなくなり、完全な静寂が訪れる。意識が遠のきそうになりながら壁に背をもたれ、呼吸を整えようとする。無理やり深呼吸を何度か繰り返すと、音が少しずつ戻ってくるのを感じた。換気扇の音が元のように煩く聞こえ始め、息が吸えるようになる。

しばらくそうして息をすることだけに集中していた。やがて深呼吸を問題なく行えるようになったところで、そういえば飲酒してすぐに風呂に入るのはやめておきなさい、と親に言われたことを思い出す。

なるほど、こういうことだったのか。と身をもって経験したところで、もう二度と飲酒後の長風呂はやめようと誓った。


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