• 姉さんというのは
    もう50年近く同居している女性
    21歳年上だから姉さんと呼んでいる
    ベッドに寝たきりになってもう5年ほどなる
    ちょうど先週の土曜日
    朝から様子がおかしかった
    熱があるときのように
    口でプップという感じで息をして
    目はうつろで呼びかけても返事反応為し
    その前兆は前の日にあったようだ
    今思えば午後のオヤツの時に
    お昼に食べたもの・・・流動食ではあるが
    それを戻してしまった
    夏場熱中症が多いというので
    93さいという高齢であるため
    用心のために点滴を打っていた
    おの日の朝食はこれまでと同じように
    レーズンロールをミルクに浸して
    さらに噛んでドロドロ状態にして姉さんの口に入れる
    そうやって元気な時は2個食べていた
    はじめの頃は1個だったが
    食欲が出てきていつか2個食べるようになった
    その日は1個だったがまだ普通に食べていたと思う
    10時ごろに水分補給におおきめのぜりーをあげた
    それもいつも通り食べたと思った
    そしてお昼前の更新の時
    ちょうど姉さんが食べたものを吐いた時だった
    これまでめったに吐くことはなかったが
    思えばそれが前兆だったか
    点滴をしてもらった
    先生が帰るころには痰がらみの咳も少し治まった感じだった
    咳は続いていて姉さんは苦しそうだったが
    意識はまだ普通にあった
    そして翌日
    朝から普通じゃなかった
    意識もなかった
    体坐全体から力がすっかり抜けていた
    それでも午後になって・・・二時ごろから咳も治まり
    静かに寝たように思った
    それで少し安心したが
    咳で疲れて眠ったとしても
    このまま目が覚めなかったらという不安になった
    それほど長く寝ていたからだ
    食事もとれない 翌日は点滴はお休み
    これでは問題だと思って
    土曜日の午後は診療所は休診なのだが
    救急の電話を入れた
    受付の電話は留守電になっていて
    関連の大きな病院への連絡を告げるだけ
    私の場合は寝たきりになった時に
    救急の支援を受けられる契約をしていた
    そこに電話して姉さんが意識がない状況を話
    とりあえず日曜日の点滴を依頼した
    診療所からかかりつけの訪問看護センターに連絡
    そこから看護師さんが様子を見に来てくれることに
    そのあと担当の先生にも連絡が言ったようで
    心配だから診察に行くという電話
    そして7時に往診
    その診察の結果が脳梗塞か脳内出血
    ほぼ間違いないという
    このような場合は本来なら入院検査となるのだが
    先生もそれが普通だし自分もそうすることを勧めるという話
    私はかねてから入院はしない 延命治療はしないと伝えていた
    私たちの申し出は十分承知されていて
    とにかく毎日点滴は続けるということに
    そして何がいつ何時起きても不思議ではないと言われた
    覚悟しておきなさいと言う意味に捉えた
    元より私はそのつもりでいた
    いよいよその時が来たという感じだった
    心の準備は党の昔にできていたので
    まったく慌てることなく先生の話を聞いたし
    私の希望を伝えた
    姉さんの古くからのお友達の一人が
    遠くからだが毎日見舞い来てくれたに
    そして水曜日のこと
    意識が戻って一言二言話すようになった
    驚きだった
    水曜日は担当の先生の往診日
    その時 脳梗塞は最悪の時点から2~3日経過すると
    脳の腫れが引いて少し回復することがある
    さらに2~3日後 よくなることもあると話を聞いた
    その経過通りになっている
    まだ時折咳はするが
    口から飲み物食べ物の摂取ができるよになった
    ごえんの危険性があるので注意しなければならないが
    日に日に元気になっているのを感じる
    土曜の今日は驚くほど話せるようになった
    もう私は姉さんの死のことしか考えていなかったが
    それが申し訳なく思える
    まだまだ死にませんよと言われている気がする
    うちに来る人みんなが喜んでいる
    昨日はお風呂にも入った
    みんなから好かれているのだ

    今咳が続いているので吸引してみよう
    さほど効果・・・痰が吸引できている湯には思えないが
    しないよりはましかもしれない
    少しでも苦しく無く眠れたらいいと思う