日々

甲状腺の病気

甲状腺ホルモンは多くても少なくても悪影響があります

甲状腺は、喉仏の下あたりにある内分泌器官で、食べ物に含まれるヨウ素(ヨード)を材料に甲状腺ホルモンを作っています。甲状腺ホルモンは、新陳代謝の促進や体温の調整、脳や心臓などの活性化に欠かせないものです。甲状腺を含め、さまざまなホルモンはごく少量で作用するため、適切な量はごく狭い範囲内でコントロールされていますので多くても少なくても体に悪影響を及ぼします。

https://patients.eisai.jp/kojosengan-hhc/about/about01_03.html

甲状腺ホルモンの分泌が多すぎると、甲状腺機能亢進症で、パセドウ病になります。このパセドウ病は動悸、頻脈、イライラ、暑がり、発汗、食欲亢進、体重減少、指の震え、疲労感、軟便、LDLコレステロール値の低下などが現れます。逆に少なすぎる場合は甲状腺機能低下症とよばれ、徐脈、気力低下、寒がり、脱毛、顔や下肢のむくみ、体重増加、倦怠感、便秘、LDLコレステロール値の上昇などが洗わっれます。甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症はどちらも疲労感などの症状は共通していますが、多くの症状は真逆です。

更年期障害と間違いやすい

これらの症状は女性に圧倒的に多く、甲状腺機能亢進症は男性の10倍以上、低下性は男性の40倍と言われています。また、甲状腺機能低下傾向を示す女性は年代とともに増加し、50歳前後では約10人にひとり、70代では約5人にひとり程度と言われています。

バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、甲状腺機能が亢進する病気です。
バセドウ病では特殊な「抗体」が作られ、これが甲状腺を刺激して、過剰に甲状腺ホルモンを分泌させてしまいます。
バセドウ病は男性より女性に多く、200~500人に1人くらいがかかっています。http://harecoco.net/thyroid/01.html

特に更年期の女性の場合は、女性ホルモンの減少に伴って、さまざまな自他覚症状が現れますが、それらの多くが甲状腺機能亢進・低下症状と重なります。そのため、更年期の女性は甲状腺機能亢進症や低下症があっても、更年期障害と思われがちです。

女性は一度内科を受信してみましょう

なお、甲状腺機能は採血して、甲状腺ホルモンなどを測定すれば診断ができますが、健康診断や一般的な検査項目には入っていません。不調が続く場合には、医療機関を受信し、甲状腺機能を確認することをおすすめします。

甲状腺機能亢進症と低下症状はどちらも、日常でよくある症状です。症状の組み合わせが機能亢進か低下症のどちらか一方に偏っていたり、頻脈、あるいは徐脈や体重の増減なども伴う、甲状腺の腫れがある、甲状腺疾患の家族がいる(遺伝)等の場合は、可能性が高くなりますので、内科を受信して甲状腺の検査を受けてみてください。

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