雨の慕情誕生日戦争

昨日は昨日でそうとうな戦争を繰り広げたのですが、今日は今日で想像を絶する戦争誕生日でした。主催の自分もかなり予想外の疲労困憊。大変。
とりあえず、いつものどうでもいい僕様のわがままで「江ノ島に行きたい」と言ったがために戦争ははじまりました。いつもなら、却下されるのですが、誕生日なので通りました。しかも、小泉ちゃんと誕生日が一緒なのでふたりでハニカミ祝いです。
こりゃ、こらこら大変。
ほんま、正直自分でもなにをしていいのかわかりませんでしたが、
とりあえず、エゴを通して江ノ島へ。
ケーキを自分と小泉用に買って、そして祝うの。ってプランまではよかったのですが、野外決定なのにフォークもナイフも無い事に気付き、すでに途方に暮れナイトでした。雨も止む予定という事で、僕は傘を持っていってませんでした。
江ノ島に到着して、なんちゃら神社までひーこらひーこらいいながら相当まっくらな中を歩きました。こりゃ、完全デートだな。と思ったのもつかの間、たんなる肝試しのようになってしまい、頂上付近で土砂降り。逃げるように下山して、江ノ島のヨットハーバー近くの公園でトタン屋根の下でケーキを開封。だって、１１日になるじゃない。
そんで、「手で食べろ」という蔑み行為ぽく二人でチョコケーキを手でむさぼり食って、ローソクも貰ってなかったので、近くのコンビニで「カメヤマローソク」（仏具）を購入して、３本火を灯して二人で吹き消しました。なんで３本だろ？
手がスカト□後みたいになって大変でした。
さらに、雨は強くなり、かろうじて用意がいい小泉折り畳み傘にアイアイ傘で移動。この辺、ロマンチックデスティネーション。しかし、小さな傘なので、僕ははみ出て、傘のハジッこからしたたる雨で結局びしょぬれ。ボーリング＊ゲームの看板につられて「助けて」と必死に走ったのですが閉店してて、江ノ島水族館の目の前の永谷園でおちゃづけを食べました。
ひもじい誕生日会だね。
としゃべりしゃべくりで閉店３時まで粘ったのですが、閉店で追い出されて、さらにザーザーの雨の中途方に暮れました。ほんで、花火をやるというわがままも飛び出してきて、１０月の肌寒い季節、しかも豪雨のなか、花火を決行。
浜辺で「うみだうみだ、すんげぇうみだ」と叫びながらテンションがあがって、傘もささずに夢中に花火をつけてエゴを達成。しかし、まだまだ夜明けは来ないので、とりあえず、途方に暮れて、江ノ島から鎌倉に向かって歩く事にしました。
七里が浜駅に到着。
無人なのでホームに二人でたたずみました。この駅、海の横にあるのね。すんごい立地。
しかし、ホームの裏は病院と墓場。さらに、雨は強くなり、真っ暗な海をただ呆然と眺めて、日常ではありえない疎外感を感じて、満足でした。
この日本で、深夜に起きて誰も僕たちの存在すら無視するんだー位。だって、どう見ても、墓場近くの心霊スポットみたいなホーム。あげくの果てに、地場が悪いらしく、霊的に悪いらしく。圏外。
ありえない恐怖で逃げるように次の駅に向かいました（もちろん折りたたみ傘で徒歩）
ここから、食料も切れたので、アルコール摂取。
歩きながらお酒は飲んでは行けません。
すぐに酔いが回ってしまい、僕だけ大変な事に。
次のホームには先客（なんかよくわからんけど、同じような状況の人二人）がいたので次の駅を目指そうとしたのですが、海側を歩いてしまって、次の目的地は、鎌倉駅になってしまいました。
超ありえない。
江ノ島の灯台から、鎌倉まであるくなんて絶対おかしいと思いました。auのナビウォークでも、電車を利用しなさいナビが出るのに、ただひたすら豪雨の中ちいさな折りたたみ傘ひとつに相合い傘で歩きました。
本当にだれか助けてと思いました。
鎌倉の派出所の赤ランプが遠く遥か先に見えたのですが、「先輩がんばって！」と励まされるのでがんばりました。なんじゃ、この状況。ほんまサバイバル。さらに、僕は馬鹿なアルコール摂取によりテンション上がったり下がったりで結局小泉武将の腕にしがみついて歩いてました。主催者ぐでんぐでん。
しゃべらなければ倒れそうだったのでとりあえず話を続けながらあり得ない距離を完走。鎌倉駅に着いた時は雨も決行やんでいたのですが、全身ビショ濡れで二人ともふらふーらで朝の元気を取り戻す街には不似合いな浮浪ぷりでした。
電車もなかなか来ずにホームで爆睡して、電車に転げ乗って逗子へ。
逗子から京浜急行に乗って、端から見たら「高校教師」の最終回シーンのように死んだように寝てました。やっと、屏風ヶ浦で小泉巡査を下ろして、僕はちゃんと家までたどり着けました。
命がけとはこの事だと痛感しました。
本当に途方に暮れナイトでした。
下手にハニカムと偉い目に遭います。
文章での表現も無理です。
ここまでエラい目に遭ったら、今年はこれ以上ひどい目に遭わない確信があるので今年はいい年になりそうです。