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June / 6月
19
2019
水曜日
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阪本茂吉

日本人のお金と寄付について

日本人一人あたりの年間寄付額は2500円だと言われています。アメリカ人一人あたりの寄付額は年間13万5000円と言われており、実に54分の1の金額です。これは、貯金、つまり現金を保有していることが大切であると考える日本人の気質が原因ではないかという意見もあります。つまり、寄付をすると自分の手元から現金がなくなってしまうという考えが大きく根付いているからです。

ここで、お金というものをもう一度考えてみたいと思います。お金は私達の社会にはじめから存在していたわけではありません。お金がなかった時代は、何かを手に入れる手段として物々交換が行われていました。例えば、仮が得意な人は獣の肉を手に入れるのは得意でも、作物を育てるのは苦手なのでお米や野菜を手に入れるのは難しい。一方で、農業が得意な人は肉を手に入れることが難しい。こういったぶつぶつ交換でお互いに手に入れにくいものを手に入れることができていました。しかし、当然その都度交渉が必要なので、効率がよくありません。そこで、物々交換の仲介をするものとしてお金(貨幣価値基準)が生まれました。

お金そのものには「価値がない」

つまり、お金とは本来的には物々交換を効率的に行うための道具に過ぎず、お金そのものに価値はないと考えることもできます。貯蓄ばかりせず、投資や寄付をする人は、このような考えが当たり前のようにある人もいます。例えば、株を購入したとします。もちろん将来株価が上がって利益が出るということもあるかもしれません。それだけではなく、株を購入したお金はその会社にとっては貴重な資金になります。

そのお金で新しい商品やサービスが生まれて、世の中が便利になり、株を購入したその人の生活も便利になるかもしれません。すると、株価の変動で現金が増えたと言うだけでなく、自身の生活が便利になることもリターンの一部だと言えます。仮に、株価が下がったことで現金が減ったとしても、自身の生活が便利になることも含めて考えると結果的にはプラスだとも考えられます。

投資と同じ未来を育てる「寄付」

これは寄付でも同じです。
寄付をすると、手元から現金がなくなったように感じるかもしれません。例えばその寄付が教育に使われ、それがあったおかげで教育を受けられたという人が将来何かで大きな成果を上げ、そのことで世の中が、寄付をした人の生活が豊かになったとすれば、それは自身の生活が豊かになることと交換したとも言えます。

現金が無くなると考えるのではなく、まだ見たことのない素敵な物となって帰ってくる、あるいは交換するのだと考えてみる。どうでしょうか、少し寄付が楽しいものにおもえてきませんか?

年間一万円でもいいので、自分と社会のために寄付をしてみるキッカケになってくれれば幸いです。

2019年6月19日 水曜日 | 阪本茂吉

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