
<ロッシーニ>歌劇 「泥棒かささぎ」序曲
ジョアキーノ・ロッシーニ作曲の歌劇「泥棒かささぎ」は、1817年に作曲したオペラ・セミセリアです。オペラ・セミセリアとは、喜劇と悲劇の要素を併せ持ったオペラの形式で、19世紀初期から中期にかけて人気があったイタリアオペラのジャンルのひとつです。現在では歌劇「泥棒かささぎ」はあまりオペラ上演されませんが、この序曲だけは演奏会などで親しまれています。
冒頭、小太鼓のロールから始まります。
これは劇中で処刑台に向かう場面の暗示と言われ、主部ではロッシーニ・クレッシェンドで頂点へ盛り上がります。優雅で多彩な音色の中に、美しさや愛らしさが感じられる曲です。
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ロッシーニはすでにブッファの最大傑作《セビリアの理髪師》を書き、セリアの《オテロ》で新しい劇的な音楽に手を染めるなど円熟の境地に入っていたが、音楽に高いレベルを求めるミラノ・スカラ座の聴衆の期待に応えようと、彼としては異例なことに作曲に2か月半もの時間をかけた。題材が気に入り、駆け出しの台本作者ゲラルディーニにいろいろ注文をつけたからでもある。5月31日の初演は華々しい成功を収めた。歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
ロッシーニと並んでボローニャを代表する音楽家にローマ3部作で有名なレスピーギがイます。そのレスピーギがヨーロッパ中で人気を誇ったロッシーニの晩年の小品週『老いの過ち』から数曲をオーケストレーションして作曲したバレエ音楽『風変わりな店』を作曲。フィギュアスケートの浅田真央さんが使ったこともあるロッシーニとレスピーギの二人の才能が融合した素晴らしい作品です。
ロッシーニの最もよく知られた序曲「ウイリアム・テル」序曲。オペラ・ブッファ(喜劇)が主だったロッシーニが、最後のオペラとして取り上げたのが、スイス独立の英雄ウイリアム・テルの物語で、正真正銘のシリアスなオペラ・セリア。