運と不運
ひとに与えられた時間は、今だけ。
今しか生きられない。
過去がどんなに素晴らしくても、思い出。
今が幸せなら、それ以上はない。
今朝の新聞に60歳男性のケース。
20代半ばから35年の路上生活。
日雇い労働で自活。
身体を壊し、生活保護の身分となり、
家賃5万3千円の風呂付アパート暮らし。
パートの仕事もしている。
寒い冬の路上で一晩を過ごす苦労を思えば、
今の生活が天国のようだろう。
生活が安定し、社会への関心も芽生えたとか。
この方の今は、満ち足りている。
さらに、希望は誰もが持てる。
人の世に、運・不運は付きものだが、
長い人生をならせば、だいたい平等になると思う。
不運な人。
例えば、幼く、若くして亡くなった人は、
幸運に出会うチャンスに恵まれないこともあるかもしれないが。
50年以上生きている人は、
幸運も不運も、同じ位はあると思う。
大事なのは、ものごとをとらえる当人のやり方。
事故に遭ったり、ミスを犯しても、
他山の石、
禍を転じて福と為す、のような精神で、
足り組めば、だいたいのことは上向くもの。
最初から立派な人はいない、
どんなに努めても、完璧にはなれない。
りきまずに長い人生を生きて、
老後の今が幸せなら、
それ以上の幸運はないだろう。