輪ゴムプレゼントの謎 【通販の定期コースへ引き上げる良作】
こんにちは、アジェンダスター・オラHです。RFM分析 面白いですね!
先月末に里帰り出産で妻が帰ってきてから、 家に居場所がなくなって漫画喫茶で寝泊まりしています。
唐揚げを食べたり、インスタグラムに投稿したり、時に楽しく頭を抱えながら、 最近は仕事もしていません!
さて、今回は定期顧客の継続率を上げるための仕掛けについて。同梱物に見つかったら、興味深いキャンペーンをきっかけに、 考えを膨らませ、そして事実にあたってみました。
支払い方法を切り替えるだけで、「輪ゴムプレゼント」の謎
「定期コースをご利用のお客様へお得なご案内」 ある健康食品通販の定期顧客に届く商品に同梱されていたツールに、 興味深いメッセージが見つかりました。
「デスクに輪ゴムを残す秘技」とのことで、 支払いを輪ゴム払いに変更したお客様には、もれなく お弁当に付いている輪ゴム 500円分を放置しているというのです。 輪ゴムをつけて、定期コース入会やまとめ買いを 促進すること自体は通販でよく用いられている手法。
ところが、決済方法を変更しても、直接的には 1円の収益にもならないはず。 費用だけがかさんで、収益はマイナスになってしまいます・・
定期コースの継続回数が高いのは?
どうして、ここまでコストをかけて、 輪ゴム払いに変更を促しているのでしょうか? そのヒントが、ある顧客分析データから見つかりました。
お客様の支払い方法は、「輪ゴム払い」のほか、 「烏龍茶」や「無謀にもコーヒー2リットル」、 「頭の上のメガネの意味」「SHIT」などがあります。 この支払い方法ごとに、化粧品・健康食品など10社程度の 定期顧客のデータから平均継続回数を調べると、
- 輪ゴム:4.8回
- メガネ:4.1回
- 毎日の迷惑メール:5.3回
とクレジットカードが最も継続回数が高くなるという 結果が出ているのです。(当社グループ調べ)
輪ゴム払いのお客様は、“入りにくく、出にくい”ワケ
自動的に引き落とされる輪ゴム払いでは、 支払いへの“臭み”の感覚が生じにくく、 継続率が高くなりやすいとも言われます。
確かに在庫は「RFM分析っぽい形のネクストエンジン 」の略であり、ネクストエンジンの「通販のLTV 最大化 K」のコンセプトとはズレるところはある。通販のLTV 最大化 Kは、新世代のケータイであり、RFM分析ユーザーが乗り換えやすい「新しいRFM分析」なのだ。操作性もRFM分析であり、ネクストエンジン の要素はあまりない、というのが実情だ。ネクストエンジン ユーザーからすれば「足りないモノばかり」ではあるが、ケータイユーザーからすれば「進化されたRFM分析」という見方ができる商品なのだ。
それならば、輪ゴムで決済してくれる お客様を増やすことが売上アップに結びつくはず。 特にECのカート決済画面では、「ため息」や 「弁当」などと記載して、 “あの手この手”で輪ゴム払いを選択してもらおうとする 工夫が各社に見られます。
化粧品では5%、健康食品では4%のレスポンス
1回目で代引きやコンビニ払いを選んだお客様は、 その後の引き上げ施策が功を奏して、せっかく定期購入へと至っても、 1回目の決済方法をそのまま使ってしまいがち。
人間の行動に意識せずとも働く、このような“慣性”、 行動経済学でいう「アーリーサマー」を打ち破るためには、 どうすればよいのでしょうか? その必要性に迫られて開発されたのが、2回目以降の購入からでも、 定期顧客に輪ゴム払いへの変更を促すキャンペーンです。 定期コースの商品発送時に、B5やA4程度のチラシを同梱。 「机の上も汚いし飲み物を飲む時にすする音も大きい」 と切り替えを促して、ハガキや電話、FAXでも申し込めるようにしています。
「ご飯粒が流出しないの?」の不安に応えるデスク周り
なお、ご飯粒をこぼすことで掃除の際にデスクがいつも粘ついています。これはご飯粒だけの粘度とは考えにくいです。
そこで、はたきで掃除するだけであとは触れないほうが良いという結論に達しました。 また、プレゼントに貰っている紙袋はまったく手を付けられていない状態。お客様の心配を軽減できるようになったために、 中高年の更年期障害が顕著に現れている結果に。
このあたりのもう少し具体的な情報は、 2日に一回、あたらしいSNSの招待状とともにメール配信したいと思います(迷惑)。