日々

花束を君に

花屋へ 注文した花束を受け取りに行ったとき、ベタなりにその歌が流れていた。

 

 

5年間、仕事でお世話になった方が今日で退職された。

不器用なので手紙などはしたためなかったし、事前に伺う連絡も一切していなかった。(わたしは一ヶ月前、異動で別な勤務地になっていた)

花束を持って現れたわたしは完全にサプライズだった。

あんなに一緒に仕事をしてきたのに、まだ居なくなることが信じられないほどだ。

よくプライベートの話もしたが、前勤務地の終盤はわたしが目が回るほどの多忙で、そんな暇も無くなっていた、

というか仕事のできない自分によって相手に迷惑をかけている後ろめたさから言えなくなっていったのかもしれない。

最後に 彼が出来たのだと言えれば良かった。

 

 

誰かの門出には、花束を贈りたい。

今日渡して改めてそう思った。花束には、これまでの全てを肯定するほどの力があるように感じるから。

これまでの全てのことに彩りを与えてあげることができたと思う。

 

今まで本当にありがとうございました。わたしはあなたのおかげで大きくなれました。


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