自己紹介
俺の兄さんは誰にでも優しい
彼女たちにも、家族みたいな彼らに対しても
その人の良いところを見つけては絶対に褒めてくれる。
俺の兄さんはそういう人だ。
それが誇らしくもあるし、どうしようもなく悲しくなる時がある。
兄さんの愛はきっと博愛で、誰に対しても平等だ。
弟である俺に足してもそれはきっと変わらない。
俺は俺自身のこと以上に兄さんのことを知っているのに。
俺からの兄さんへの愛は誰に対しても捧げる愛じゃないのに。
でも俺は兄さんの弟だから、いい子だから。
兄さんが幸せになったら、俺はすごく嬉しいよ。
俺じゃ兄さんを幸せにできないんだ。
くやしいな、
どうか、俺の知らないところで幸せになってくれたら、なんて