日々

残留電荷測定とは

消費者が電気製品の通常使用で電源プラグを引き抜いた直後に、そのプラグの刃に触れた時に一次側回路のコンデンサに蓄電された電荷による感電防止のために、プラグの刃に残留する電圧を測定し安全性を確認する測定のことです。

代表的な試験方法

機器に定格電圧を加え、ピーク電圧で機器を電源から切り離してから1秒後にプラグ刃間の電圧が45V以下である事を確認します。

通常、手作業によりプラグを引き抜きますが、電圧の最大値を測定する必要があるため、10回程度繰り返すことが望ましいとされています。

電源を切り離してから測定するまでの時間や、安全電圧のレベルは企画により異なります。規格は電気用品安全法、IEC60950-1、IEC60335-1、IEC60065など

ピーク電圧で自動遮断。1回の測定でOK

従来、残留電荷測定は手作業でプラグを引き抜いて試験を行っていましたが、残留電荷測定装置を使えば、対象製品の電源プラグを装置のマルチコンセントへ接続、タイマーをセットしSTARTボタンを押すだけで、ピーク電圧で電源を遮断し、設定された時間経過後のプラグ刃間電圧がメーターに表示されます。

また、オシロスコープでの波形観測用端子を使用することで、波形を記録することも可能です。

※プラグ刃間の電圧は、最大値を測定することになっています。電源電圧のピークでプラグを引き抜くことができれば1回の測定で良いとされています。


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