loader image
July / 7月
5
2019
金曜日
アバター
無名居士-Nameless layman

日々の言葉落穂ひろい~人間鍛錬

宮本百合子 bot 氏のツイートを紹介するのは今回で2回目になりますか

私としてはそのツイートからの文章や言葉をもっと紹介する機会が増えればと思っています

宮本百合子を意識したのは高校生の時だったかと思います

授業かなにかで「十二年の手紙」を知った

獄中にあった夫 宮本顕治との往復書簡集

私がより宮本百合子を意識したのはその本ではなく

高校卒業後に知った彼女の文庫本「幸福について」だった

女性の自立の大切さを説いていた

その本が印象に残り いつか全集を手にいれたいと思った

それは京都に来た20代後半に ちょうど全集が出版される時期に遭遇し 予約購入することにした

その頃は私にしては珍しく仕事が長続きしていたこともあり

収入が安定していたので全集購入もできたのだと思う

 

そのわけも端折ることにします 端折ってばかりですが私の事情などどうでもいいことでしょうから

結局全集を手に入れたものの ほとんど目を通すことはありませんでした 手に入れることが目的になっていたのですね

ほんとに必要なのは読んでそこから学ぶことなんですが・・・

もうお分かりと思いますが私という人間は およそ地道な作業には向かない性格なのです

飽き性で根気がなく 学問には向かない人間でした

大学に進学しなかったのはそういう意味で正解でした

そんな私が今になって 百合子の文章から「人間鍛錬」という言葉が気になって書きだしたのには

自分にとってある意味縁遠い言葉だっただけに

「耳が痛い」言葉として意識することになったのです

そしてその意味「人間鍛錬」ということを 少しは考え書いてみようと思ったのでした

20代になったばかりで人生に挫折し家出してすべてを放り出した無責任人間が それでも何かよりどころとなるものを見つけたい

その一つが過去に読んで心に残っていた百合子の作品群

それを書くことで百合子自身が成長していったように

それらの作品を読むことで私自身も成長できればと その時は真剣に思っていたようです

でも飽き性な性格ではやはり「楽な道」がお似合いで 「人間鍛錬」などはその必要性を理解していても実践することは叶わない

そうやって一応は自己葛藤を経験しながらも時の流れに身をゆだね

楽な道楽な道に流されていました

振り返れば過去は早く過ぎ去っていたと感じるものですが 当時は時間というものの長さを感じていたのではないでしょうか

それは若さ故の特徴かもしれない

古稀を過ぎた今思うのは それこそ「人間鍛錬」の必要性

これは逆に年を経たものの特徴なのかも

昨年あるニュース記事に接してTwitterやnoteで自分の考えをまとめていった経験がある 私としては初めてといっていいかもしれない

その問題意識を感じたのは「違和感」なるもの

自分の考えとは異なる考えに感じる違和感

そのどちらに真実があるか どちらが正しいか

自分の考えがすべて正しいとは思わないが

少なくとも問題をより正確に分析し考えようという態度と立場には立っていると確信している

そしてもし自分が誤っているなら素直にその誤りを認めることも

そしてあり事件を私なりに考えていった結論は その人間性に問題ありと思うようになった

例えばTwitter上の文言にもその人の人間性が現れる

問題をどうとらえどう対処するかにもその人の人間性が左右する

そう考えるに至って では果たして自分の人間性はどうだと突きつけられる 人を批判することは その返す刀で自分をも切ることになる

その批判に耐えうる自分であるか

自分の人間性は

自分の真実性は

すべてが自分に返ってくる問題

だからこその「人間鍛錬」という言葉に引っかかった 意識した

平凡で何の取柄もない私ですら自分を振り返る

振り返りすねに傷持つ身であることもつらいほど反省する

社会的に認められ公職それも教育に身を置く人ならなおさら自分に厳しくあらねばなっらないと私は思う

彼らは果たしてどうであろうか

政治家はどうであろう

著述家はジャーナリストは

私のようなものよりも「人間鍛錬」を必要とする人たちではないか

それを感じられるかどうかその人に人間性を信じられるか否かの分かれ道になる

つまり違和感を感じる存在であるかどうか

その人の人間性と真実性を見出すキーワードとしての

「人間鍛錬」

今一度 百合子の文章を読んでみる

今の私には示唆に富む文章だった

それは昨年 ある事件を追い文章にしてきた経験によって得られたものだと思う

鍛えられるということを招く先ず第一の生活態度のまともさが大切ね。まともに生きない人には、天は決して人間鍛錬というような貴重な門を開きません。

この文章に耳を傾けることができる人を

私は信じる

怠惰な私もそうありたいと思う

2019年7月5日 金曜日 | 無名居士-Nameless layman

メッセージを送る

account_circle
email
mode_edit

これまでの日々

新規登録は無料です