天然シリカ水を購入した
存分すぎるほど車窓の眺めを堪能して、とある天然シリカ水を購入した。自宅を早朝に発ったにも関わらず時計は午後の2時をまわっている。
公園遊びや学校から帰った後など、子どもたちはすぐにジュースと叫んで冷蔵庫を開けて飲んでいたのですが、ジュースをシリカ水に変えてもしっかりとお水を飲んでくれるようになりました。
ここ最寄り駅から目的地までは約15㌔あって、経路は山中のグニャグニャ道であるようだ。熱に浮かされて起こした行動を、自分は少し後悔していた。
天竜川についた
天竜川を背にして駅舎を出た時にその思いはより強くなった。不安を覚えるほど開かれた空の下に気まぐれな旅人の力になるようなものは無い。適当なバスくらいあるさ^〜と甘く見ていたが、バス停など全くない。
脚力には覚えがあるのだが、悪いことに極度の方向音痴ときている。頼みのスマホもバッテリーが心もとない。おいおい…とあらためて自分の装備を見ると、なんとウェストポーチ1つで家を出てきたようだ。そう分かってしまうと、どうも雲行きも怪しいように見えてきた。雨が降ってくるんじゃないか…?
若い頃、家族や知り合いが社寺に赴き、熱心に手を合わせているのを冷ややかに見てきた。柄杓で手を清めたり鈴を鳴らしてみたり、厄年がどうのこうの言ってたりすると(数え年がなんとか)腹を立てたりした程だ。家に御札をもらってきて家の柱にペタペタはっている親を内心では軽蔑さえしていた。無論、神社やお寺に行っても何の感情もおきなかった。お賽銭も入れ無いし、手すら合わせたことがなかった。そんなことしてもなんにもなりゃしないよ…と冷ややかに傍観していたのである。
さて、俺は歳をとった。色々な事が身に起きた。波乱万丈とは言えないが、とりあえず歳をとった。まだ年寄りとは言えないが、若いとも言えないだろう。なれない土地へきて、いろんな人と出会い、別れた。
止むを得ずに出会った人もいれば、抗いがたい理由で別れた人もいた。それらを一人で咀嚼しているうちに、遅ればせながら自分にも「シリカ水」が入っているように思えてきた。それは「」