天使にないもの

今日は低気圧が多少マシになったので原稿を進める。

賑やかなものを摂取する気分ではなかったので休憩がてら、ドラマ版ハンニバルを5話まで観た。肉料理の描写が多いせいか観ているとお腹が空いてきたので、ファミチキを途中買いに走りつつマッツミケルセンが渋くてかっこいいなあ、とぼんやりした感想を抱いた。

天使には生殖器がなく、また聖書の天使には翼が生えていないらしい。そうなのか。一つ賢くなったな。

生殖器がないってどんな気分だろうか。男でも女でもない、性別という概念に囚われない存在。少しどころかかなり羨ましい。けれど、それはそれで苦労も多いんだろうな。

明日は卵と牛乳と野菜ジュースを買いに行く。あまりにも穏やかに日々が過ぎてゆく。長期的にやらねばならぬことはいくつかあるが、今すぐにやらねばならぬことが特に目の前になく、穏やかさの中にどことなく不安で浮ついた気持ちがある。どうせ動けないんだから、何もしていなくてもバレないな、みたいなそんなモチベーションの低さだけは本当にどうしようもない。上がらないものは上がらない。ネットで誰かが言っていた「学生全員1年留年扱いにすればいいのに」という意見に心底賛同しつつ、本当にそうなったらそれはそれで面倒だな、とか、感染症が拡大する中であなたは何をして過ごしていましたか、なんて面接で聞かれる未来が見えてうんざりした。

行先があまりにも不透明である時、どうにも、失われゆく物語に惹かれる節がある。私は真っ先に、高校の頃に読んだ小川洋子の「密やかな結晶」を思い出すのだが、あれは図書室で借りて読んだ本で手元にはない。今まさに読みたいのに、この状況では図書館などもちろん閉館しておりすぐに読むことは叶わない。読みたいものが読みたい時に読めないことは、とても不便であるということも実感した。

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