古い映画を観たくなった~渋谷実監督『母と子』・他
A mother and a child (1938)『母と子』渋谷実監督 田中絹代 吉川満子
以前一度観ているのだけど もう内容を忘れている
前に日記に書いてないか読み返していたら 渋谷実監督の名があった
『本日休診』という映画の監督 この映画も私は大好きな作品
その監督の名も忘れているのだから 私の好きもいい加減なものだね
『母と子』の内容も思い出した 田中絹代と徳大寺伸が妾の子 男の方は本宅にいる
その父親が河村黎吉 この俳優も好きだなあ 大体見知った俳優がよく出てくる
Love and Vow(1944)『愛と誓い』今井正 チェ・インギュ共同演出 出演 高田稔
朝鮮のある農村が舞台 小学校の校長は海軍出身 志村隆が演じている
その息子は特攻隊で出撃し英霊となって帰還
朝鮮人の娘と結婚していた 赤ん坊がいる
その出撃前に声が録音されたレコードが届けられた その内容を聞いて思わず涙が出た
つらいときは笑って 嬉しいときはもっと笑って
朝鮮人の出征を祝う壮行会が開かれる 村の人が集まって朝鮮の歌を唄い踊る
小学校の生徒の前での出征 生徒たちが歌を唄い小旗を振る
ところがバスが動かない ガソリンがないという
出征兵士は走りだす 汽車に間に合うように その走るさまを追い続ける
ガソリンは抜かれていた 抜いたのは志村喬のところに滞在していた
新聞社から派遣されていた少年 英霊となった村井少尉の記事を書くためだが
出征する兵士も記者も朝鮮人 なぜガソリンを抜いたかのところは聞き取れなくて分からなった
記者見習いなのだが 家に戻って記事を書くが 納得いかない
家の主 その子を養子に引き取ったのが高田稔 妻と読み感心する
記事になって評判が良かったという そこで会社の高田稔に記者に推薦するというが
本人は村井少尉の後に続きたいと海軍に志願するという
国策映画なので日朝の国民が共に手を携えて国難に向かうという内容
それでも朝鮮人の歌や踊り その表情を淡々と描いている
そしておそらくはこの映画観て軍隊に志願する人もあったであろうことを思う
1944年の作品 すでに日本軍の敗退濃厚 翌年が敗戦の年となる
Competition of Kagamiyama(1938年)
『鏡山競艶録』監督寿々喜多 呂九平(すすきた ろくへい)出演 鈴木澄子 森志津子 仲村芳子
歌舞伎に鏡山物というのがあるのを知った
中老の尾上が上役の岩藤に恥辱を受け自害 その敵を尾上に仕えていた女中が討つというもの
女中お初の活躍が見もので ついつい観てしまった
歌舞伎の世界は何も知らないので 少し勉強になった
時代物もこれから選り好みしないで観ていこう
忠臣蔵 赤垣源蔵 討入り前夜 1938 阪東妻三郎
前に書いた映画の監督 寿々喜多 呂九平が阪東妻三郎の親友だったという
この映画の記事を書いた文章を参考に書くなら
https://www.kusuya.net/index.html
赤垣を好きになる隣の屋敷の娘千鶴江役が その気性が好感持てるのだが
演じているのはもしかしたら花柳小菊かと思うがいかに
正直言うと 忠臣蔵物の内容はあまりよく知らない 大まかなことは映画で知ってるけど
「徳利の別れ」というのがあるらしいが それが見どころとなるのだろうが
兄の家に下働きのお杉は もしかしたら千石規子
先に紹介した文章 忠臣蔵専門の個人ブログ この記述がすごい
くすぺでぃあ なるものwikiにちなんでいるが これだけの記事を書くのはすごい
今観終わったが 主君の仇討ちを果たして引き上げるところに 他家に嫁いだ千鶴江が頭巾をして見に来る ここで涙がにじんできた
https://youtu.be/iLGQ_Bu3ePo
忠臣蔵 天の巻・地の巻 総集編 1938 監督 マキノ正博、池田富保
出演 片岡千恵蔵 阪東妻三郎 嵐寛寿郎
これは途中で観るのはやめた
大映「殺陣師段平」1962年 瑞穂春海監督 市川雷蔵 中村鴈治郎 田中絹代
新しい映画なので敬遠していたが 観ると田中絹代が出ていたので観ている
https://youtu.be/03jLugHqw-k