日々

体にあらわれる不調のサイン

 

「望診」という言葉を聞いたことがありますか?
東洋医学の診察方法である「四診」のひとつで、視診に当たります。患者の体型や骨格、顔色、皮膚の艶、舌の状態などを観察することで自分の体の状態を判断することです。

ただ、望診からわかるのは、体の状態だけではありません。心の状態が不安定なときは、体に何らかの不調が現れることが多いため、望診は心の状態を知る手立てにもなります。

例えば、まぶたがピクピクする、のどが詰まった感じがする、呼吸が浅い、などを感じることはありませんか?あるいは、こめかみがズキズキする偏頭痛、耳がつまっている感じ、顎のラインにできるニキビ、口の内側を噛んでしまうことなどはないですか?こうした小さな、主に体の「側面」に現れる不調は、ストレスがたまっているサインと考えられます。

また、口内炎やじんましんは、ストレスや披露で胃腸の働きが低下した時に出やすくなっています。

舌の状態も重要なチェックポイントです。舌の表面が普段よりも赤みを帯びているときは、交感神経が優位になって興奮している証拠です。逆に、舌が白や紫色になっているときは、活力が落ちているときで血流が悪くなっていると予想されます。舌の側面の縁に歯の跡がついて波打っているときは、疲れが溜まってむくんでいることが考えられます。

他にも、顎関節症、肩こり、肋間神経痛、脇腹痛、強い胸の張りなどに現れる場合があります。このように、普段何気なくやり過ごしがちな体の不調がいくつか重なっているようであれば、ストレスがたまっている可能性が高いと言えます。

望診による改善ポイントは「休養・睡眠・デトックス」

望診によって不調に気づいたら、無理をしていないかを振り返ってみましょう。忙しいときは、つい気力で頑張ってしまいますが、そのしわ寄せは何らかの形で現れるものです。

体からのサインに早く気づいて、週に一日はゆっくり休む、生活にオンとオフのメリハリをつけるなどの工夫をしましょう。早寝を心がけて睡眠時間を確保し、日光に当たる時間を長くするのも有効です。

また、心にしょうじた感情は、何らかの形で外に出しましょう。モヤモヤしているときは友人などとのおしゃべりで言葉にしたり、怒りの感情が湧き上がってくるときは誰もいない時に大声で叫んでみたり、自分の想いを紙に書いて破り捨てるのもよい方法でしょう。男性の中には感情を出すのを嫌って「自分は大丈夫」「まだまだ平気」と我慢してしまう人が少なくありません。もし、自覚症状があるのであれば、自分に合ったガス抜きを見つけましょう。

ほかにも、ゆるい洋服を着て体への物理的な締め付けをなくす、アロマや香りの良いお茶を飲む、やんさいの目やたけのこなど、成長している旬の食材を食べる、散歩に出かけて植物を観察することなども有効です。

このように非ボロから自分の状態を望診し、心と体を健全に保つようにしましょう。

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