ソナタ
久しぶりにいい映画を見た感じがしたのです。
前回見た映画は、なにやら森に連れ込まれて、腹の中にカミソリを入れられて、首つりしちゃうよー!だから腹の中のカミソリでロープ切ってね★なひどい始まりから、最後には釘で目つぶし「ジェニファー!」で終わる久々すさんだ名作(しかもイギリス)だったのですが、同時に借りた、コレは名作でした。だいたいハリウッドはハリウッドミューズがいなくなったのか、駄作続きです。
微妙に、コレもアルバトロスコア!
「善き人のためのソナタ」
自分知ってる歴史で東西ドイツ崩壊が舞台になってるんだけど、すこぶる歴史にうといので、「すごい壁が壊れた」位しか思ってなかったりするのですが多分、ベルリンの壁崩壊を微塵しか知らない若い世代にも一目で分かるこの緊迫感と色づかい。このあたりが、絶妙ですよ。まじで、俳優も目が死んでる俳優でモロ「東」って感じで。
お話は「東」なんですが、東の自由な「芸術家」とモロ忠実な国家「役人」との心温度がメインで、本当にココロを無にしてお国のためなら精神で働いて来たのに、芸術家の部屋を盗聴する(西への動きを完全監視するためにね)ところから始まるんだが、もう、場面の色づかいがスゴイのだね、ココ、見てみてね。もちろん、着ている衣装なんかも。
映像はもちろん、音楽がすんごい。
巨匠のガブリエル・ヤードちゃんを起用してるの。
ガブリエルといえば、僕が死ぬまで大好きな「ベティ・ブルー」の音楽を担当してた凄腕アーティスト。音楽だけで緊迫感も緩和感も出せるのはけど、ガブリエルは映像と音楽の調和が絶妙。毎回思うよ、芸術は爆発なんだと。
ということで、あらすじの「アラ」も書きませんが、見ないと歳越させないわよ!おすぎです、ふんずけてやる!バリに名作だと。ま、50%の人が無感動で終わりそうな感じも漂いますが、お金と時間に余裕がある時にでもご覧くださいよ。
あー
今年は名作ホラーがなかったなー。