おわかりか
世界はとっても広いのだ。世界はホントに広いのだ。
丸の内のカフェでエスプレッソをすすりながら、
日経新聞を熟読し、「株価うんぬん」などとひとりごちながら、
その3秒後には競馬新聞をズバッと広げて
「やっぱり血統は大切なのだ。オゥ、ロマン!」
なんてつぶやいてしまう。
そんな男に私は成りたい。
~ 斉藤行雄 最後の手紙より ~
そろそろ引っ越してから1ヶ月もたつので押し入れに詰め込んだ部分をなんとかしないとダメだと思って、深夜のテンションでかたづけをはじめようとしたらいきなり斉藤行雄からの最後の手紙がハラリと落ちてきて、そこでかたづけはストップしてしまいました。
結局、31になって1ヶ月だけど25歳くらいから「この人みたいになりたい」というのには微塵も近づけておらず、その人が「友達100人できるかな」当時思ってたらしいが、自分もここ10年でできた友達って10人以下だなコレ。
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あの日から成長はとまったままだ。
雨が降ってるのに、俺は避けられているようだ。
晴れているのに、俺には影ができる。
あの日から、伸びもしないし、枯れもしない。
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結局、この文章を書いた「この人みたいになりたい」と思ってた人の年になったんだがね、彼も彼でそれなりに年を取ったわけで。
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ひろみに誕生日おめでとさまとメールしたら、
うちら12歳から知ってるわねとメールが返信されてきた。
12足して24、そっから7足して31。
19年って。
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4つばのクローバーにお願いして。
お願いして、うれしくお願いして。
かわいくお願いして、お願いして。
しばらくその中をごろごろした後で、彼の息子のおもちゃ箱に移されました。